
僕たちハッスーファミリーは生まれも育ちも安芸高田市。 この道の駅では一番の売れっ子だよ。冬が大好きで、口癖は“シャキシャキ”。冬の寒い日に、 農家の皆さんが泥水の中から見つけてくれるんだ。ビタミンCはレモンさんには負けてないのが自慢だよ。 熊本や岩国に仲の良い友達がいて、彼らに負けないよう頑張っているよ。


僕たちファミリーはとっても子だくさん。ご先祖は南米アンデス山地の生まれ。 日本にはオランダ船に乗ってインドネシアのジャガタラから渡って来たんだ。 だから「じゃがいも」って呼ばれてるんだ。世界中にたくさんの親戚がいて、 フランスでは「畑のりんご」って呼ばれてるよ。 若い女の子は、僕たちを使って「肉じゃが」という料理を作ると男の子にモテるらしいね。


ワタシたちの赤色は元気の目印。ワタシたちのカラダの中には、リコピンと言うスーパーパワーがあるの。 西洋では、ワタシたちが赤くなって、たくさん食べられるとお医者さんがヒマになって青くなるっていうことわざもあるのよ。 近頃、ワタシたちの人気は急上昇。緑やピンク、オレンジのニューカラーや、とっても甘いフルーツ系とか新しい友だちがいっぱい。 たくさん食べて元気になってね!


オレたち兄弟の一番の自慢は、こう見えて一族の家系が古いことだ。 それはそれは昔、オレたちのご先祖は「大きい根」という意味で「おおね」と呼ばれ、奈良時代から続く由緒ある一族なんだ。 大根一族は、練馬(東京)や聖護院(京都)、桜島(鹿児島)など全国にたくさんいるんだ。 ダイ兄の頭の葉っぱから、弟のオレのしっぽの先まで丸ごと食べられるぜ。 胃腸をスッキリ整えると評判だ。冬場のおでんなんてサイコーだぜ!


“たけ”とは“キノコ”という意味じゃ。ワシたちは、もともと秋にシイの木に宿るキノコだったのじゃ。 人口栽培するようになって、世界三大栽培キノコのひとつになったのじゃぞ。 なんとシイタケの名はそのまま世界で通用するビッグネームじゃ。 ワシのように干されたシイタケは栄養も抜群。おまけに良い出汁までだせる。 まだまだ若い生のヤツも、ちょっと天日にあててやるとそれはそれはいい味を出しよる。 ワシらを食べて免疫力アップじゃ!


ボクの名前はネギート、生まれは広島の安芸高田。 ビビッドなグリーンカラーが人気のイケてる青ネギだ。 ふつうの青ネギは土で育てられるけど、ボクは水耕栽培という水のベッドで育てられたんだ。 だからカラミの少ないさわやかな香りのイケメンに育ったというワケ。 イケジョ(イケてる女子)青ネギで評判のネギーヌはボクの仲良しガールフレンドなんだ。


私の名前はレディ タマレタス、生まれは広島の安芸高田。 ライトグリーンのドレスを1枚1枚レイヤードしたふっくらファッションが評判なの。 私の魅力はなんといってもフレッシュなことね。シャキシャキボディの95%が水分だからとてもみずみずしいの。 「栄養はあるの?」ってよく聞かれるけど、ビタミンCやE、カロテン、カルシウムもあるわ。 ほのかな苦味はサポニンという苦味成分よ。イライラを鎮めてリラックス効果もあるのよ。 私はとてもデリケート、特にカナモノの包丁は苦手なの。優しく手でちぎってお付き合いしてくださいな。 サラダの主役として生のままが定番スタイルだけど、ゆでたり、炒めたり、アレンジ次第で私の魅力はパワーアップしますことよ。


僕の名前は高田梨太郎。僕の生まれたこの町は、広島県でも有名なナシの産地だ。 この地方でナシ農家さんに大事に育てられ、100年以上の歴史がある由緒正しきナシ家の長男だ。 赤ナシ、青ナシといろいろあるが、ここいらでは高田ナシと呼ばれ、ご先祖は明治までさかのぼる。 9割以上が水分で、甘く冷涼感のある性格は秋の味覚としてとても喜ばれてる。 秋の訪れとともにこの町では観光ナシ狩りにたくさんの人が僕たちに会いに来てくれるんだ。
